大阪シティバス一般路線向けの新車が今年度も追加導入。新たに酉島、鶴町営業所に導入され、11月9日(月)から運行開始しました。
今回の増備分からは工業デザイナー奥山清行氏が手掛けた新デザインを採用。バスデザイン一新は1979年に現在の塗装が登場して以来、実に41年ぶりとなります。
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営業第一便は7時台の59A号系統大阪駅前行き。10-5005号車が使用されました。このあと酉島車庫へ折り返し、43号系統一往復、56号系統一往復…と運行。初日はこの酉島所属の10-5005号車1台のみ稼働でした。

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黄緑&白&青のトリコロールカラーは関東にあるメーカー工場にて塗装、ロゴ文字や境界部のグラデーションはステッカーにて施されています。
車両ナンバーは希望ナンバーでの取得、今年度導入されたIKEA車(5001~5004)からの連番で振り当てられています。

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従来車よりも巨大になった大阪シティバスロゴ。ノンステップバス表記が無くなった分拡大されています。前部の黄緑は従来車と比較しても分かる通り彩度高めです。

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車両後部リア面にもロゴの主張。後面のブルーは今までの低公害車で採用された水色やコーポレートカラーよりも濃い青となっています。ブレーキランプは近年主流のLEDでは無く、旧来の電球仕様です。

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モダンでアーバンスタイルな「ENTER」「EXIT」表記。引き締まったブラックに調和した良いアクセントとなっています。

車内
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車内の座席モケット引き続き青地の水玉モケット

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取手一体構造の座席参考画像(画像は大阪バス)

ノーマル仕様の取手一体型では無く、旧来のエルガシリーズで採用された取手非一体型が引き続き採用されています。
昨年度車には最前右席(いわゆるオタ席)が設置されていましたが、今年度車から最前席の左右両方省略されています。これは2019年導入のいまざとライナー、2020年式IKEA車と同一です。これにより大阪シティバスが前席設置導入した車は2019年春導入の記念デザインバス計6台のみとなります。

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車内LCDディスプレイももちろん設置。酉島営業所エリアには初の導入です。
現行モデルバスで標準的装備である非常ブレーキボタンその名も「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」。今年度導入されたIKEA車4台、エアロエースリムジン車2台にはすでに導入済みですが、市内を走る一般路線用としては初となります。

マニア的変更点
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降車ボタンは「STOP」表記が追加された最新モデル。



中扉開閉のドアチャイムは昨年度復活したお馴染み「ウエストミンスターの鐘」では無く、2012年式エアロスターで採用された泰平電気製に再び戻りました。

またウインカー音が長年採用されてきた「カッカッ」と鳴るいわゆる無接点フラッシャー(日工製508型フラッシャー)から、いすゞのトラックなどで採用されている一般的な「カッコッカッコッ」音に変更されました。これはEDSSブレーキ導入によるシステム内部変更による影響と思われます。

終わりに…
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数年以内に全廃のCNGエアロスターたち(KL-MP37JK改)。今やここ大阪シティバスと京都市交通局洛バスでしか見られないレア車となり、国内から完全消滅するのも時間の問題です。

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この新デザインバスは従来大型車と同様に運行されると思われ、酉島発着路線(43・56・59等)、天保山共同運行路線(60・88等)、鶴町発着路線(70・71・87・91・急行等)で見ることができるでしょう。




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