8月28日に大阪シティバスの新バスデザインが発表されました。バスデザイン変更は1979年以来実に41年ぶりです。
https://citybus-osaka.co.jp/news/7055

※以下文中では便宜上塗装と表現している箇所がございますが、実際はラッピング表現によるものと思われます。

奥山デザイン新塗装


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新デザインはホワイトをベースにグリーンとブルーが縦に配色されたデザイン。各カラー境界はグラデーションなっており、中扉のブラックが扉を明確する良いアクセントとなっています。インパンド需要や今後の万博を見据えたものであろう「ENTER」「EXIT」表記はモダンかつ洗練されたデザインです。

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デザイン監修はOsakaMetroGroupのCDO(チーフ・デザイン・オフィサー)を務める奥山清行氏。皆様に愛されるバスを目指してデザインしたとのこと。新塗装バスのコンセプトは以下の通りです。

新デザインコンセプト

グリーン:「大阪のシンボルとしての路線バス」
としてこれまで長年親しまれてきた車体カラーを踏襲。

ホワイト:「市民生活に根ざした路線バス」
として信頼や安心を象徴したホワイト。

ブルー:「未来の大阪へ走る路線バス」
として港町、大阪の海、大阪シティバス・OsakaMetroを象徴とするブルー。

縦グラデーション:”これらをこれまでの40年からこれからの未来へ”
時代の扉を開いて前進する様子を斬新な縦グラデーションで表現。

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新デザインはファ〇リーマートに見える…!?

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車種は前年度と同じくいすゞエルガLV290による置き換え。2020年度新車は鶴町営業所、酉島営業所に5台ずつ計10台導入されます。

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今年度夏導入されたIKEA鶴浜Express専用車。2019年式には無いEDSS緊急ブレーキを装備した最新モデルです。新車導入により、開設当時から活躍していた元都営バスの日野レインボーHR4台が廃車となりました。

昨年のデザイン
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こちらは2019年3月に運行開始した民営化記念ラッピング仕様。3種デザイン各2台の計6台が中津営業所、住之江営業所に導入されました。

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降車を終えた29-2366号車。青ラッピング、緑ラッピングは中津、住之江営業所に各一台ずつ配置されています。

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89堺駅西口を表示して待機する29-2363号車。この淡いクリーム塗装は中津営業所のみの存在です。


来るものいれば去るものも

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新車発表により、現在古参レベルである西工UAフルノンステップ、ふそうエアロスターCNG車(2006年式)の置き換えがようやく始まろうとしています。

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豪快なエンジン音とフルフラット車内が特徴の西工96MC日産ディーゼルUAノンステップNタイプ(KL-UA272KAM改)。酉島、鶴町、住之江営業所の三カ所に在籍しています。

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大正通の急行車として活躍する54-0522号車。大型車では最古参の部類ですが廃車は無く現在もまとまった数が存在します。

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他車同様にハロゲンランプからLEDライトに交換された54-0526号車。

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弱々しい冷房が印象的なふそうエアロスターCNG車(KL-MP37JK改)。画像のようなLED表示装備車は2006年式の一部に採用され、翌年の増備分からは再び方向幕仕様に戻っています。つまり、必ずしも方向幕車が古いとは限らないのです。

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見分け方として800番台(方向幕→LED)の車は2006年式、1000番台(方向幕のみ)の車は2007年式です。

現行塗装の制定と最後まで残るであろう車

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現行の塗装デザインは「市内に緑を」の合言葉をもとに1979年に制定されたものです。派生として低公害車は「澄み切った青空」をイメージした水色、赤バス車の市バス転用を見据えた赤帯塗装もありました

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最後の市バス従来塗装車となるであろう、2012年式のふそうエアロスターMP37。新車から塗装を変えるというもののため、あと10年程度はお馴染みの市バスカラーが見れそうです。